つれづれなる山に⭐︎熟年離婚50代

2022.3月(53歳の終わり)に離婚した私の素直な気持ちを綴ります。

胸がチクッとなるCM

このCM自体はとても素敵。


https://youtu.be/5sWt2oG4HYo?si=nhrDd_XwV5e_fF1a


いつかキッチンを選ぶ日が来たら〜♪


若い夫婦かな。

楽しそうに手を繋いで生活している。

可愛い2人。


今は日本海側の田舎に住む私。

27年前にここに来た。

もう人生の半分はここにいる。


元々生まれ育った町を私はものすごく愛していて、結婚した時にいつか元旦那さんの故郷に行く事はわかっていたけど、遠いいつかだと思っていた。


それが阪神大震災で被災して早まって20代の終わりに移住することになった。


その時、元旦那さんは

『田舎は土地も安いし、お前の好きな可愛いお家を建てて暮らせるよ』と言った。


いつか私の建てたい夢の家を建てられる!と思えば移住しても頑張れそうだった。

新婚だし引っ越した先で仕事をして友達が出来て、子供が生まれて‥‥と考えたらなんとかなると思えたから。とりあえずは借家暮らしからのスタート。


でも、移住した途端にそれまでなかなか出来なかった赤ちゃんを授かった。そのまま妊婦生活(超つわり)〜出産〜育児に突入。


人生設計は少し変更してしまい、この土地に馴染む間もなく、慌ただしい生活がスタートしてしまった。


育児ノイローゼになりそうな日々の最中、息子が一歳になった頃に、元旦那さんの実家の隣の中古住宅(当時まだ築5年)が売りに出た。売主は、息子さん夫婦が買わないですか?と義父母に持ちかけ、隣が売りに出るなんてこれ幸いと飛びついた。土地は義父が買い、建物は私達がローンを組むという事で話はトントン拍子に。


私は産後の育児で朦朧としていたので、細かい事を考える余裕もなく、気がつけばその話が出た1ヶ月後には引越ししていた。


私が建てたかった家ではない、壊すには新しすぎる中古住宅。隣に義父母がいて、確かにものすごく助けてもらったけれど、自分が夢に描いていた家ではない家に住み続けることになった。


結局、私が建てたい家を建てることはなく、(今も住んでいるが)離婚した。


結婚している時からずっと、あの約束を守ってもらえなかったという思いが心の底に燻っていた。家を買えただけでも幸せなのは間違いないけど、生まれ育った町を置いてやってきた私の夢と希望だった好きな家。

好きな台所。夢はかなわなかった。


いつかキッチンを選ぶ日は来なかったな。


せめて義父母の家の隣じゃないところに、私の建てたい家を建てて住んでいたら、離婚して家を出るのは元旦那さんだったのかもしれない。


このCMを見ていると、いつかキッチンを選ぶ日が来たら〜で泣きそうになる。


好きな家に住んでいたら、もしかしたら離婚しなかったかもしれないよなぁなんてことも思ってしまう。




子供が大きくなってから、2人で住む可愛い家を建てても良かったと思う。


後の祭りですね(^-^)


ポンコツの後悔話を読んでくださってありがとうございます。


こんな気持ちにもなりますが、

楽しいこともたくさんあります♪